Claude Codeであなたが知るべきこと

「Claude Codeであなたが知るべきこと」

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Claude Codeであなたが知るべきこと

自己紹介

平川の写真

株式会社en-gine代表。エンジニア歴10年。
東京と福岡を拠点に、生成AI・クラウドアーキテクチャ・LLMエージェント技術を活用した業務システム・SaaSの設計開発に従事。
現在は、AIと人間の協働による「AI駆動開発(AI-Driven Development)」の普及を目指し、企業支援・教育活動も行っている。
Claude CodeによるAI駆動開発入門」が技術評論社より12月5日刊行。

Claude Codeであなたが知るべきこと

著作の紹介

12月5日刊行 日本で初めてのClaude Code刊行本

「Claude CodeによるAI駆動開発入門」
教科書になることを目指しました。

1章Claude Code入門と開発環境構築
2章Claude CodeによるAI駆動開発の基礎
3章MCPを活用したAIチャットボット開発
4章並行処理とサブエージェントを使った開発手法
5章セキュリティと応用的な活用
Claude Codeであなたが知るべきこと

お陰様でAmazonランキング1位獲得

「ソフトウェア開発・言語」「生成AI」「コンピューター・IT」ジャンル1位

Claude Codeのシェア
Claude Codeであなたが知るべきこと

前提

  • Claude Code のインターフェースや基本操作については割愛します。
    もし基本から知りたい場合はこちら⇨ 入門者用スライド

  • 開発のベストプラクティスは非常に難しい!なぜなからコンテキストによるから。しかしそうやってここに行き着いた方も多いはず。

  • これ聞けば最新のアップデート含め、開発で知るべき本質的な話をしたいです。
    「この1時間弱で大体抑えるべきことわかった」を目指します。

※ ただしClaude Codeの能力や活用方法は日々進化していますので現時点での試案的なものも含みます。

Claude Codeであなたが知るべきこと

本日の御品書き

セクション1: 既存の機能であなたが知るべきこと

  • 知るべきスラッシュコマンド全部まとめる
  • ややこしいツール群を全部まとめる

セクション2: 最近のアップデートであなたが知るべきこと

Agent Skills、 Haiku4.5・Opus4.5、Claude Code on the Web、(.claude/rules)

  • AgentSkills ハンズオン
  • Claude Code on the Web (ハンズオン)
Claude Codeであなたが知るべきこと

セクション3: より良い開発のためにあなたが知るべきこと

  1. コンテキストウィンドウを深掘る

  2. CLAUDE.mdを深掘る

  3. プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法
    特に大きなプロジェクトのために・・・

    • コンテキストウィンドウを知る。それを純粋に保つ
    • コードといかに向き合うかと設計の応用
Claude Codeであなたが知るべきこと

この講演のゴールと効果

ドキュメントや公式Git、ブログ、アップデート全部追従し、(恐らく)隅々まで読んだ自分として、「これはまず抑えておこう」「これは知っておくと業務で便利」という情報と実践知を共有。

何となく使ってた方も、この講演で1段深く使いこなせることを目的としたお話しとなります。

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと

セクション1:
既存の知識であなたが知るべきこと

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと/スラッシュコマンドを全部まとめる

スラッシュコマンドを全部まとめる

厳選10個ご紹介

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと/スラッシュコマンドを全部まとめる
  • /clear
    会話履歴をクリアします。新しいトピックで会話を始めたい場合や、コンテキストをリセットしたい時に使用します。
    話題が変わったタイミングで使用することでトークンを節約し、コンテキストを明瞭にすることができます。

  • /compact
    会話を圧縮します。オプションで圧縮時にたとえば何を残すかなどの指示を追加できます。
    長い会話履歴を要約し、トークン使用量を削減したい場合に有効です。

  • /stats
    Claude Codeの使用状況、セッション数やトークン数がUIで詳しくわかりやすく表示される。

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと/スラッシュコマンドを全部まとめる
  • /rewind
    会話やコードを巻き戻します。誤った変更を取り消したい場合や別の実装に変更したい場合に使用できます。
    チェックポイント機能によりコードの変更も巻き戻すことができます。ただしユーザーが変更したものやコマンドにより変更したものは巻き戻しできません。Escキーを2回続けて押すことでも起動します。

  • /context
    現在のコンテキストウィンドウの占有状態を視覚的に表示します。対話のやり取りだけではなく、CLAUDE.mdのメモリーファイルやMCPサーバーなどによってどれだけ占有されているかを把握できます。

  • /resume
    過去の会話セッションを再開します。中断した作業に戻りたい場合や、以前の文脈を引き継いで作業を続けたい時に使用します。

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと/スラッシュコマンドを全部まとめる
  • /add-dir
    追加の作業ディレクトリを指定します。複数のディレクトリにまたがるプロジェクトで作業する際に使用します。
    ただし設定は保持されず、セッションの都度追加する必要があります。

  • /init
    プロジェクト固有のルールや指示をClaudeに与えるための設定ファイルCLAUDE.mdを作成します。
    CLAUDE.mdは常にClaude Codeへの指示のコンテキストの中に含まれます。

  • /config
    設定インターフェース(Configタブ)を開きます。Claude Codeの各種設定を確認、変更できます。ダークモードなどの表示テーマの変更もここから行えます。

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと/スラッシュコマンドを全部まとめる
  • /sandbox
    LinuxおよびMac内にて呼び出し可能です。Claude Codeの実装をネットワークとファイルシステムの分離した、サンドボックス化された内部でセキュアに行えるようになります。

  • /output-style
    このスラッシュコマンドの引数に出力スタイルを直接設定するか、選択メニューから選択します。既定ではDefault、Explanatory(説明的)、Learning(学習)の3つが用意されています。Claude Codeの応答形式や表示方法をカスタマイズできます。

⇨ スラッシュコマンド全件の解説はこちら

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと/ややこしいツール群を全部まとめる

ややこしいツール群を全部まとめる

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと/ややこしいツール群を全部まとめる
機能 コンテキスト占有 動作タイミング 発火 概略
スラッシュコマンド 明示的なコマンド実行時 確定的 プロンプトをまとめておける
サブエージェント あり 明示的な呼び出し or 自動 確定的 or 確率的 特定の専門家を作れる
Hooks なし イベント時 確定的 コマンドを実行できる(一部プロンプト)
MCPサーバー やや大 常時接続・必要時にツール呼び出し 確定的 様々な機能と繋げられる
Agent Skills 極小 自然言語で自動検出 確定的だがやや確率的 手順を与えられる

⇨ それぞれの詳細の解説はこちら

セクション1:既存の知識であなたが知るべきこと/知っとくべき起動コマンド全部まとめる

知っとくべき起動コマンド全部まとめる

重要:
-c,--continue・・・前のセッションから復元して開始
-r,--resume・・・過去の履歴から復元して開始
--dangerously-skip-permissions・・・Claudeにユーザーの許可なく操作する権限を与える

知っとくといいな:
--agents・・・カスタムエージェントをメインスレッドで使用
--add-dir <directories...> ・・・別ディレクトリも参照する状態で立ち上げ

セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

セクション2:
最近のアップデートであなたが知るべきこと

Haiku4.5、Opus4.5、Agent Skills、Claude Moduler Rulesについては後述

セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

Haiku4.5

MAXプランでは旨みは薄い。

従量課金でコストを下げたい方や制限のキツイProプランの方向け。Haikuで思考拡張モード(Ultrathink)で実行できるのもメリット。

1週間程度Haiku4.5だけで仕事してみたが、以前のHaikuと比べたら別物のように賢く、比較的違和感なく動くことも多い。(はっきり言って設定したのを忘れてた)
ただ、特にインフラタスクやエラー対応で中々解決できない時がある印象。

ワンショットでTODOリストを作ってみた

> TODOリストのアプリケーションを作ってください。

https://client-bi979qxxr-sutefu23s-projects.vercel.app/

セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

Opus4.5

現在の第一選択。

API課金でも以前の4.1の3分の1の価格。早い。MAXプランだとデフォルトで選択。

こちらも比較のためワンショットでTODOリストを作ってみた

https://todo-app-six-lilac-86.vercel.app/

ややリッチで高度ではある。

セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

Agent Skills

概要

Anthropic肝入りの機能。
これまでのカスタムツール系の問題を解消し、ベストプラクティスを詰め込んでいる。
特定のタスクを実行するための小さな指示書(スキル)を作成し、必要に応じて自動的に呼び出すことができる。
MCPの問題点から、コンテキストの占有を最小限に抑える設計。(name, discriptionのみ。100トークン以下)

設定方法

~/.claude/skills/配下にMDファイルを保存することで利用可能。もしくはClaude自身に作ってもらえる。

セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

スキル構成例

定義だけではなく、より具体的な例や参考ドキュメント、実行スクリプト、出力テンプレートなども含めることができる。

my-skill/
├── SKILL.md (必須)
├── reference.md (オプション:コンテキストに含めたいドキュメント)
├── examples.md (オプション:具体的な例)
├── scripts/
│   └── helper.py (オプション:実行するスクリプト)
└── templates/
    └── template.txt (オプション:出力テンプレートなど)

作り方 Claude Code自身に作ってもらう

> 新しいスキルを作ってください。
Claude Codeのエージェントがファイルを編集し終わった後、
その編集したファイルに対してLinterを実行するスキルです。
セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

使用例

特定のタスク(例:コードレビュー、テストコード生成、ドキュメント生成など)を実行するためのモジュールとして使用。

確定的な動作を行わせられる、LLMに柔軟なかつ例に沿った指示を与えられる、コンテキストを(ほとんど)占有しない。
基本的には定型化できることは第一選択としてAgent Skillsで実装するのがベスト。

最近はプラグインとして自動で入れてくれる事もある。(例えばコードベースを読み取るためにエクセルファイルがある、などの場合。)

セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

Skillsのメリット

  • コンテキストの最小化: 未使用時は最低限の情報のみを提供し、無駄なコンテキスト占有を防止
  • 再利用性: 一度作成したスキルを他のプロジェクトでも利用可能
  • 柔軟性: スクリプトやテンプレートを組み合わせて複雑なタスクも実行可能。出力形式も柔軟に指定可能
  • メンテナンス性: スキル単位での更新や改善が容易
  • 拡張性: サブエージェントから呼び出したりカスタムスラッシュコマンドから呼び出すことが可能
セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

Skills 一緒に動かしてみましょう

> 適当なTypeScriptの関数を.tsファイルに書いて欲しいです。
例えば数字を引数に受け取ってその数字に3がつくか、
もしくは3の倍数の時はアホになる関数を出力してください。 

※動かない時のコツ

CLAUDE.mdに追記

## コード作成後の必須事項
  - TypeScript/JavaScriptファイルを作成・編集した後は、必ず `lint-checker` スキルを実行すること
セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

Claude Code on the Web

https://claude.ai/codeにアクセス

GitHubリポジトリを紐づけたら開始可能。

2.0.45より&をつけてプロンプトを送るとClaude Code on the Webにセッションを送れるようになった!
またclaude --teleport session_abc123でローカルで再開できる。

Claude Code GitHub Actionsとの違いとメリット

  • セッションとして一つ付きのやり取りが可能
  • 実行にあたっては独立したブランチと環境が用意される
  • Hooksやサブエージェントが使える
  • 非プログラマーでも扱いやすい
  • サブスクユーザーのみ対象でAPIは含まない
  • メインセッションからバックグラウンドタスクとしてセッションを送れる
セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

デメリット

  • 開発サーバー起動(プレビューしながら開発)などはできない
  • 立ち上げるたびにサンドボックス環境にて初期化されるため、使いこなそうと思うとnpm installなどの初期化コマンドはプロジェクトのsettings.jsonのHookのSession Startとして入れておくしかない。

画面

セクション2:最近のアップデートであなたが知るべきこと

Claude Code on the web 一緒に動かしてみましょう

> & このアプリケーションの概要について説明してください。
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと

セクション3:
より良い開発のためにあなたが知るべきこと

  • コンテキストウィンドウを深掘る
  • CLAUDE.mdを深掘る
  • 中大規模開発のつらみとできること
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと

セクション3-1:

コンテキストウィンドウを深掘る

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:コンテキストウィンドウを深掘る

コンテキストウィンドウの仕組み

⇨公式ドキュメント「コンテキストウィンドウ」

InputとOutputの両方を次のinputに含めて引き継いでいく。これがMAX20万トークン。
拡張思考の場合は会話のOutputに単発で含まれるが次に引き継がれない。

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:コンテキストウィンドウを深掘る

/contextを実行してみる

alt text

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:コンテキストウィンドウを深掘る

Contextコマンドからわかること

  • 動かせないシステムプロンプトとツール(約10%)、Auto Compactを行うためののバッファ(約22%)が結構大きい。すでに30%以上を占める。

  • CLAUDE.mdは常に読み込まれる。なんでも仕様を入れすぎて大きくなるのは注意。(実際CLAUDE.mdが大きすぎると警告がでるようになる)。大きくなる場合は後述する段階的読み込みを試す。

  • サブエージェント、MCPは常駐する。
    特にMCPは全定義ファイルが含まれる。
    それらを特に便利だからといって、ユーザー設定側に入れ過ぎるのは注意。

  • 常駐しなさそうなカスタムスラッシュコマンドも常駐する

     SlashCommand Tool · 6 commands
     └ Total: 2.2k tokens
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:コンテキストウィンドウを深掘る

コンテキストウィンドウ が乱れるあるある

精度が落ちるかも、と言うことは頭に入れておく必要がある。

  1. 実装をしていたら思ってもみないバグが出て解決のやり取りに時間が掛かった
  2. 実装をしていたら内容について迷い始めて違うやり方でやり直し始めた
  3. エラーメッセージが適切ではないものを送る。もしくは大量に関係ないものまで送る
  4. IDE連携をしていてうっかり関係の無いファイルを開いて読ませてしまっている
  5. CLAUDE.mdが更新されない古い情報やディレクトリ構成のまま
  6. 余計なMCPサーバーのツール定義で、関係ない情報まで持っている

基本的に/clear/rewindをうまく使うことになります。
⇨ 細かい対処法はこちらに記載しています

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:コンテキストウィンドウを深掘る

常にコンテキストウィンドウに何が入っているかを意識する

CLAUDE.md、MCPサーバー、これまでの会話、IDE連携

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:CLAUDE.mdを深掘る

セクション3-2:

CLAUDE.mdを深掘る

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:CLAUDE.mdを深掘る

CLAUDE.mdの読み込まれるタイミング

  • セッション開始時に読み込まれる
  • セッション中は新たに読み込まれない

明示的に変更を読ませるためには/clearで新たにセッションを始めるか、「CLAUDE.md を読んで、変更点を確認して」などと伝えると良い。

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:CLAUDE.mdを深掘る

CLAUDE.mdの遅延読み込み(Lazy Loading)

起動時に読み込まれる

  ├── ~/.claude/CLAUDE.md(グローバル)
  ├── ~/CLAUDE.md(プロジェクトルート) 
  └── カレントディレクトリまでの全CLAUDE.md

サブディレクトリのファイル読み込み時に遅延ロード

  ├── ~/front/CLAUDE.md(プロジェクトルート)
  └── ~/backend/CLAUDE.md(プロジェクトルート)
      → そのディレクトリのファイルを読む時に読み込み

⇨コンテキストの有効活用

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:CLAUDE.mdを深掘る

.claude/rules

.claude/rulesフォルダ内にこれまでのCLAUDE.mdファイルに相当する情報を記載できるようになった!

your-project/
├── .claude/
│   ├── CLAUDE.md           # Main project instructions
│   └── rules/
│       ├── code-style.md   # Code style guidelines
│       ├── testing.md      # Testing conventions
│       └── security.md     # Security requirements
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:CLAUDE.mdを深掘る

そこのMDファイルにはディレクティブにpathsフィールドを記載できる。

---
paths: src/**/*.{ts,tsx}
---

# TypeScript/React Rules

複数指定も可

---
paths: {src,lib}/**/*.ts, tests/**/*.test.ts
---

これまでのようにディレクトリルートにCLAUDE.mdファイルを置くだけではなく、特定のファイルパターンやディレクトリ配下に対して命令することができる。

おそらくSkill.mdと同じようにディレクティブだけ読み込んでるのではないかと考えている。

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:CLAUDE.mdを深掘る

CLAUDE.mdに書いた指示が通らない理由

System Reminderの存在

「重要:関連する指示にだけしたがって」と指示が挿入されている節が濃厚。

一次情報ではないが、HymanLayerというAIスタートアップの記事や、データサイエンティストのJannes Klaas氏がブログで、それぞれClaude Codeの通信の間にProxyを仕込んで発見したと主張。

Issue#7571にも提起あり。

<system-reminder>
      IMPORTANT: this context may or may not be relevant to your tasks. 
      You should not respond to this context unless it is highly relevant to your task.
</system-reminder>
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:CLAUDE.mdを深掘る

必須にするには

Claudeに「動作に関連する!」と思わせるしかない。

例:テストの規約を教え込ませる

# テストコード作成時の厳守事項
- テストは必ず実際の機能を検証すること

例:Lintチェックスキルを必ず実行させる

# コード作成後の必須事項
  - TypeScript/JavaScriptファイルを作成・編集した後は、必ず `lint-checker` スキルを実行すること
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:CLAUDE.mdを深掘る

おまけ:(非公式)

1: 段階的開示

Hyman Layerブログより

あえて@importを使わない方法で必要な時にコンテキストに読み込ませる
これによりファイルやディレクトリベースではなくやろうとしてる事ベースで規約等を読ませられるメリットもある。

  # テスト規約
  テストを書く際は ./docs/test_define.md を参照してください

2:.cursor/rulesも読んでる可能性

https://github.com/Piebald-AI/claude-code-system-prompts/blob/main/system-prompts/agent-prompt-claudemd-creation.md

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

セクション3-3:

プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

Claude Codeの違和感の正体

世の中で喧伝されて、実際に手元で爆速でコード生成する便利さと、それによって拡大した複雑さと複雑さのはざまで苦しみがある

そもそも・・

プロジェクトの大きさによってClaude Codeの活躍が変わる

  • 小規模なプロジェクトはワンショット、フューショットでも可能

  • 中規模くらいまでSpec駆動などで対応できる

  • 大規模なプロジェクトや既存のプロジェクトでは人間の目を離れたリスク、複雑化のリスクが無視できない。

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

中規模以上や既存のコード上で操作するClaude Code

前提として「コンテキストを理解し意識する」「不要なコンテキストを混ぜない」

⇨ これまでの話で大体できるようになったはず。
その上で次に考えるべきことは・・・

  • 如何に不確実性を下げるか
  • LLMエージェントを如何に制御可能にするか
  • 如何にモジュール化、定型化するか
  • 人間への可読性と理解をどう高めるか
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

ポイント1:如何に不確実性を下げるか。

LLMが人間の10倍のスピードでやってくれるが
「結局どこまでどんな精度でやってくれるかはわからない」

中規模プロジェクトでのClaude Code
  • 結果の不確実性
  • 人間の手がどこまで入る必要があるかの判断
  • 再現性の担保が難しい

⇨ コンテキストマネジメント、タスクの適切な分割

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

ポイント2:LLMエージェントを如何に制御可能にするか

中規模プロジェクトでのClaude Code

予測可能性の中に閉じ込める

  • Huskeyをまずインストールする
  • /sandboxやDockerで動かす
  • Linter、FormatterはHooksもしくはSkillsで設定
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

ポイント3: 如何にモジュール化、定型化するか

LLMはコンテキストが不要な処理の方が精度が高い。
結局元来のプログラマーの考え方と一緒。

テスタブルであること。依存が少ないこと。

⇨ おそらくシニアプログラマーほど使いこなせるポイントがここにある。

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

ポイント4: 人間への可読性と理解をどう高めるか。

- `output-style`は`Explanation`にしておく
⇨ 「なぜそうしたか」を教えてくれる - CLAUDE.mdのメンテナンスは怠らない。本当に必要なものだけを簡潔に書く
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

オニオンアーキテクチャの観点から考える

center

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

インフラ層はコンテキストが薄い

  • インフラ層のコードは標準化しやすい
    外部APIの呼出し、DB接続、認証・認可、ログ管理、ストレージサービス(S3等)への保存など
    組織としてたくさん作っておくと資産になる
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

ドメイン層はボイラープレート化しやすい

⇒ ドメインオブジェクトとロジックの定義ファイルからスキル化しやすい。

ドメインオブジェクト
class User {
  constructor(id, name, email) {
    this.id = id;
    this.name = name;
    this.email = email;
  }
}
ドメインサービス
class UserService {
  constructor(userRepository) {
    this.userRepository = userRepository;
  }

  async createUser(userData) {
    // ユーザ作成のビジネスロジック
    return this.userRepository.save(userData);
  }

  async getUserById(userId) {
    // ユーザ取得のビジネスロジック
    return this.userRepository.findById(userId);
  }
}
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

その他の層(テスト・UI)

単体テスト、UI層のコンポーネントもSkills化しやすい。

組織でテスト、UIコンポーネントのベストプラクティスの型をいち早く作っておくべき。

UIコンポーネントはFigmaMCPサーバーで8割9割自動化できる。

GeminiCLIの方がコンテキストが長大(100万トークン)のため、読み込める範囲が広い。

Claude Sonnet4.5でも100万トークン対応可能だが、APIのみなのとコストが高い。

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

実践的なAI駆動開発のために

発表者としての悩み ⇨ コンテキストによるのでベストプラクティスの固定が難しい

まずコンテキストウィンドウとCLAUDE.mdの今日深堀った知識はマスト

小〜中規模 ⇨ 仕様駆動開発ツール、タスク分割でIssueにあげる
タスクを分割する際の粒度、コンテキストを混ぜない

中〜大規模 ⇨ 上記に加えてモデリングを壊さないこと、いかに分割できるか、型化できるかが大事。修正なども「こことここを気をつける」ということが大事

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

まとめ

  • 予測可能性、制御可能性を高める
    ⇨Husky, Linter, Formatter
  • 可読性、理解性、モジュール性を高める
    ⇨ドメイン駆動設計などの設計原則が役立つと思っている。
セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

最後に

  • 気軽に連絡してください。 @t_hirakawa
    導入支援や講演のご依頼も歓迎します。⇨メール

⇨ お仕事はForkwellさんで探そう

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

本もよろしくお願いします!

「Claude CodeによるAI駆動開発入門」

Claude CodeによるAI駆動開発入門

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

質疑応答

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法

3つのコーディングツールの強みと違い(著者調べ)

  • Claude Code
    優等生。バランスが良く、コーディングエージェントの様々な知見をいち早く盛り込む。基本間違いなし。
    SkillやHook、スラッシュコマンド、サブエージェントなど、機能が多い。

  • Gemini CLI
    無料で使える範囲が大きい。
    コンテキストウィンドウがデフォルトで大きい。

    仕様書理解やビジネス解像度が高い。本当に穴を理解している。
    コンテキストウィンドウが多いいからか、Figma MCPで再現が有利

セクション3:より良い開発のためにあなたが知るべきこと:プロジェクトの大きさによるClaude Codeの操縦方法
  • Codex
    コード専用のLLMだから、コード理解がClaudeより優秀に感じることがある
    Claudeと比べると遅い。2段階のプランしかない。

率でいえば、Claude Codeのシェアはわずかに下がりつつもあり、Codexが1位を取る事もあるかもしれない。